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当院のレントゲン検査(デジタルX線)のご案内です。

 

レントゲン検査は、一般身体検査や血液検査とは違い、

身体内部の構造や変化を診ることができる検査です。

 

各組織には、X線の透過性に違いがあります。

 

<X線透過性が高い順>
①空気 ②脂肪 ③結合組織、筋肉、血液 ④骨 ⑤金属

 

これを利用して、身体内部の臓器や骨格が評価できるのです。

肺や腸管ガスは黒く写り、

筋肉や内臓はやや白く写り

骨や金属異物はハッキリ白く写るということになります。

 

さて、当院のデジタルX線検査は、

照射装置は動物専用なので動物への負担が最小限で済み、

なおかつデジタル処理なので、画像表示までが短時間です。

(当院は、2方向での撮影が基本となります。)

レントゲン室

ピッ!!と撮影。

 

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ガシャンッ!!とセット完了。

 

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パッ!と画面表示。
あっという間ですね♪(^^)v

 

1Xray

胆石症・腸管内ガス貯留
変形性脊椎症・軽度の心拡大
などが認められた症例。

 

外見上は健康そうに見えても、

レントゲンを撮影してみて、初めて判明することは多いと思います。

健康診断の際に撮影してみてもいいかもしれませんね。

ご希望の方は、当院までご相談下さいませ。

 

エルマン

 

今回は、当院の手術を支える機器のご紹介をさせて頂きます。

販売開始されたのは少し前ですが、現在も、人の医療分野でも使用されている

「サージトロンDUAL(Dual EMC)」エルマン社製

RF(電波)メスを当院では採用しています。

エルマン

コンパクトサイズなのに高性能なんです!!
画像元は株式会社ellman-Japan

 

でも、「電気メス」は聞いたことがあると思いますが、

「RF(電波)メス」って何なのでしょうか(?_?)

 

RF(電波)メスの特徴としては、

高い周波数により組織細胞中の水分子へ高密度に作用することで、
侵襲を抑えた微細な切開・凝固が可能。

②より少ない出力で狭い範囲に熱を集中させることができ、
短時間の温度上昇を生み出すことで、炭化組織を少なく抑える。

③対極板は、ゼリーなどを塗らずに直接使用することができるため、
動物の体温の低下を抑えられる。

④150種類を超える豊富な電極があるため、
症例ごとに電極の使い分けが可能。

 

 

…簡単に言ってしまえば、

「電気メスと違い、高周波を利用することで十分な止血・凝固・切開ができ、

組織を過度に傷つけることなく、動物の身体に対する負担も少ない。」

ということです。(*^^*)

 

そして更に、バイポーラ・クランプ(シーリングデバイス)も

最近発売されたため、当院もすぐに導入いたしました。

これにより、体内に糸を残さずに動静脈を凝固(シーリング)することができ、

より身体に負担の少ない無結紮手術も可能です。

 

 

当院では、

手術時の出血を最小限にすることや、無駄な組織侵襲を減らすことが

動物の身体への負担を軽減し、結果的に、早期の回復へと繋がる

と考えております。

各種手術をお考えの方は、当院にお気軽にご相談くださいませ。

 

手術室

先日、一部の院内設備を更新いたしましたのでこの場でご紹介いたします。

 

新たに導入した機械は、去勢・避妊などの一般的な手術はもちろんのこと、

歯石除去や内視鏡検査等までの麻酔を必要とする処置の際にも活躍する

生体モニター「バイオスコープ AM130 TYPE E(FUKUDA M.E社製)」です。

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当院で使用していた従来の生体モニターよりも、

はるかに多くの情報をリアルタイムで表示することができ

麻酔下における全身状態を把握するうえで、かなりの優れものです。

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画面には、こんなにも一度に多くの情報・数字が
色分けされることで見やすく表示されます。

この生体モニターの仲間入りにより、

私も更に安心して手術に臨むことができるようになりました!

この機械は、当院が掲げる「安全な麻酔管理」に十分活躍してくれそうですね。

 

麻酔管理体制についての詳細は、

右記の当院HP「Q&A Q.8」部分をご覧ください。(コチラ

 

麻酔について不安をお持ちの飼い主様は多くいらっしゃいます。

そして、その不安を少しでも取り除くことも、私たち獣医師の使命であると考えております。

この最新型の生体モニターの導入が、その不安を取り除くひとつの要素になれば幸いです。

 

(画像元フクダ エム・イー工業株式会社