今回は、当院の手術を支える機器のご紹介をさせて頂きます。
販売開始されたのは少し前ですが、現在も、人の医療分野でも使用されている
「サージトロンDUAL(Dual EMC)」エルマン社製
RF(電波)メスを当院では採用しています。
コンパクトサイズなのに高性能なんです!!
画像元は株式会社ellman-Japan
でも、「電気メス」は聞いたことがあると思いますが、
「RF(電波)メス」って何なのでしょうか(?_?)
RF(電波)メスの特徴としては、
①高い周波数により組織細胞中の水分子へ高密度に作用することで、
侵襲を抑えた微細な切開・凝固が可能。
②より少ない出力で狭い範囲に熱を集中させることができ、
短時間の温度上昇を生み出すことで、炭化組織を少なく抑える。
③対極板は、ゼリーなどを塗らずに直接使用することができるため、
動物の体温の低下を抑えられる。
④150種類を超える豊富な電極があるため、
症例ごとに電極の使い分けが可能。
…簡単に言ってしまえば、
「電気メスと違い、高周波を利用することで十分な止血・凝固・切開ができ、
組織を過度に傷つけることなく、動物の身体に対する負担も少ない。」
ということです。(*^^*)
そして更に、バイポーラ・クランプ(シーリングデバイス)も
最近発売されたため、当院もすぐに導入いたしました。
これにより、体内に糸を残さずに動静脈を凝固(シーリング)することができ、
より身体に負担の少ない無結紮手術も可能です。
当院では、
手術時の出血を最小限にすることや、無駄な組織侵襲を減らすことが
動物の身体への負担を軽減し、結果的に、早期の回復へと繋がる
と考えております。
各種手術をお考えの方は、当院にお気軽にご相談くださいませ。