806df81a63b76a219c1f0953306ca5da_s

こんにちは。

以前、当ブログにて腎臓の病気について触れました。

 

今回は、その腎臓のすぐ近くに存在する副腎という器官の記事です。

 

そのなかでも特にワンちゃんに多い傾向のある

副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)についての簡単なお話をします。

あまり聞き慣れない病気かもしれませんが、

ペットを飼っているのであれば知っておいて損はありませんよ! 🙂

 

早速ですが、まず、副腎は主にホルモンの分泌に関与しています。

 

ホルモン

と聞くとなんか生体に重要そうなイメージが湧きませんか??💡 😉

決して、お肉の種類のことではないですよ!Σ(゚Д゚)

 

806df81a63b76a219c1f0953306ca5da_s

今回は、この「ホルモン」の話ではありません(*_*;
焼き肉の匂いに誘われて当ブログをご覧になった方、申し訳ありません。(笑)

 

身体の様々な働きにとって重要な生体内ホルモンは

とても繊細なバランスをとっているのですが、そのバランスが崩れ、

コルチゾールというホルモンが過剰に分泌されることでおこるのが

副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)なのです💡

 

では、どんな症状が病気のサインかというと、

①元気消失 ②脱毛(対称性) ③呼吸促拍 ④腹部膨満

⑤多飲多尿 ⑥多食 ⑦皮膚石灰沈着 ⑧表皮萎縮 ⑨筋委縮などなど。

脳の中の「下垂体」というホルモン放出を司る中枢が病気の原因の場合、

⑩神経症状などが認められることもあります。

徐々に病気が進行していくので飼い主様が症状に気が付きにくい場合も(^-^;

 

検査方法・診断方法としては、身体検査をはじめ、血液検査、腹部エコー検査、

X線検査、尿検査、内分泌検査などがありますし、

クッシングかなーと検査していくと、

やっぱり!と判明することも多いです。 (あくまで個人的な感想ですが)

ただ、クッシング症候群だと判明しても、糖尿病高血圧症などの

合併症があるケースもあるので注意が必要です。

 

治療方法は、薬物療法、放射線療法、外科的に摘出するなどありますが、

その子に最も適した治療法を検討していくのが基本になります。

 

今回は副腎、そして副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)の

ご紹介でした。

 

機能亢進症があれば機能低下症もあるの!?? 😯  😯  😯

 

答えはまた今度、機会があったらお話します。(・∀・)✨

 

うちの子、もしかしたら副腎の病気かも!?と気になった方は、

当院までご相談下さいませ。

1診察券

★診察券★

こんにちは!

市田駅前どうぶつ病院のブログを

ご覧頂きありがとうございます(*^-^*)

 

かかりつけ医」として当院にいらっしゃる昔からの患者様が多く、

飼い主様やペットを見れば、

お名前や過去の病歴が即座にわかるということが殆どでした。

 

しかし、最近は当院のホームページをご覧になり、

新規でいらっしゃる患者様も多くいらっしゃいます。

 

そこで、今まで診察券をお配りしていませんでしたが、

今回、診察券をご用意いたしましたぁッッ!! 🙂 ✨✨

 

1診察券 診察券2

毎回、受付時に提示して頂くことで、

順番待ちのトラブルやカルテの出し間違い等も無くなるので、

スムーズな受付が可能になりました!★

 

これから徐々に配布していければいいな~と思います(^^)🎵

また、結構薄いので、お財布に入れてもかさばらないようになっていますよ★

今後、是非ご活用下さいませ。

 

今日は診察券のお知らせでした 🙂

1a824286457fbae7e12e5243a526de1b_s

こんにちは。2月に突入しましたね。

あ~、月日が経つのが早いなあ~(+_+)

 

以前にも、2月の休診日情報はお知らせしましたが、

まだ読んでいない方はコチラの記事をご覧ください。


 

今日は腎不全(腎臓病)のお話を

Q&A方式で簡単にご説明していこうと思います。

 

Q.腎臓ってどんな臓器なの?

A.お腹の中に左右1つずつあって、

①血液を濾過しておしっこをつくる

②水分やミネラルバランスの調整

③血圧の調整

④酸塩基平衡の調整

⑤造血ホルモンの分泌

⑥ビタミンDの活性化

など、さまざまな働きのある大切な臓器なんです。

 

Q.腎不全(腎臓病)って?

A.短期間でおこる「急性腎不全」と、

ゆっくりと起きてくる「慢性腎不全」があります。

どちらも腎臓の機能が低下した状態のことで、

死に至ることも十分あります💡

 

Q.どんな検査で腎不全(腎臓病)がわかるの?

A.基本的には血液検査尿検査レントゲン検査、超音波検査

場合によっては組織検査や血圧測定や眼底検査もします。

 

Q.腎不全(腎臓病)の原因は?

A.様々

①腎臓に十分な血液が流れてこない
(脱水、出血、血圧低下etc.)

②腎臓の組織が障害されている
(免疫反応、中毒、感染、腫瘍、萎縮、先天性、遺伝性etc.)

③尿路の異常・閉塞
(結石、炎症、腫瘍etc.)

これ以外にも挙げていけばもっとあります 😯

 

Q.どんな症状がでるの?

A.元気消失、食欲低下、体重減少、多飲多尿、脱水、

他にも虚脱、痙攣、下痢、嘔吐、流涎(よだれ)、

口臭、ふらふらする(貧血)など。

特に、慢性腎不全は最初はなかなか気付きにくい!!

 

Q.治療はどんなことするの?

A.急性腎不全は、原因に対しての早急な積極的治療が必要です。

慢性腎不全は、既に75%以上の腎機能が失われている状態なので、

残りの腎機能を温存しつつQOL(生活の質)の維持を目標に治療する。

 

腎臓をケアするための特別な食事(療法食)に変更したり、

老廃物を体外に追いやるための吸着剤や、

薬(ACE阻害薬)の服用や脱水改善のための補液(輸液)

場合によっては造血ホルモン製剤の使用や輸血が必要になることも。

 

Q.予防法は?

A.完全な予防法はありません

そのペットに合ったフードや新鮮なお水(水道水)を飲める環境や

ストレスのない飼育環境づくりなどが基本になります。

また、できるだけ早期の発見・診断・治療が重要になるため

定期健診を行うことをオススメします。

 

「うちの子、もしかしたら腎不全かも…」

少しでも不安に感じている飼い主様がいらっしゃしましたら

お気軽に当院にご相談くださいませ 🙂