FullSizeRender

 

暑い日が続いていますが、ワンちゃん、ネコちゃんの熱中症対策はされていますか?

最近は、ホームセンターでもワンちゃん、ネコちゃんの暑さ対策グッズが

たくさん置いてあるので、それをチェックしてみてもいいですね。

ちなみにウチの愛犬には、ひんやりクッションを購入予定です。(^^)

 

 

さて、以前もお知らせさせて頂いた通り、8月の当院の休診日は

日曜祝日の8月11日(木)の他に、

8月13日(土)~8月16日(火)

更に、8月18日(木)は花火大会による交通規制の関係で16時までの診療となります。

<追記>、8月20日(土)は学会参加のため16時までの診療となります。

継続的な治療をされている患者様は、フード、内服薬等のご準備をお急ぎくださいませ。

 

62_341_20160725131844.0

以前、「ワンちゃん、ネコちゃんの歯は、どこで診てくれるの?」と

ご質問がありました。

確かに、人間には、

歯のトラブルなら歯科医院、皮膚のトラブルなら皮膚科、

他にも〇〇〇科、〇〇〇専門病院と分かれているのでわかり易いですが、

動物は、もちろん動物病院で診察・治療することができます。

 

また、ここ最近は、当院で歯石除去を希望される患者様が多くいるように感じます。

 

ワンちゃん、ネコちゃんの

①口臭が気になったことはございませんか?

②歯を痛そうにしていませんか?

③歯肉が赤く腫れあがっていませんか?

④歯がグラグラしていませんか?

⑤くしゃみ、鼻水が出たり顔が腫れていませんか?

⑥乳歯が残っていませんか?(8ヶ月齢以上の動物)

こういった症状が当てはまる方は、お気軽にご相談下さいませ。

 

無麻酔での歯石除去や、ガムを噛んでの歯石除去があるようですが、

無麻酔では、痛みが生じたり、動物も術者も怪我をする危険性が生じますし、

そもそも歯が痛ければガムを噛むこともできませんよね。

 

一度、付着した歯石は、そう簡単には取れないため、

当院では麻酔下での歯石除去を行うことで、

普段はなかなか見ることがない奥歯・歯の内側まで

しっかりとケアさせて頂きます!

62_341_20160725131844.0

歯石除去前:上顎第4前臼歯や犬歯に付着した歯石。
それに伴った口臭が認められた。

62_340_20160725133408.0

歯石除去後:歯肉部の炎症に起因する出血が認められるが、口臭も改善。

 

歯石除去をしたからと言ってそれで終わりではなく、

本当に大切なその後のケア方法も丁寧に指導させていただきます。

口(クチ)は、カラダの玄関口でもあるので、綺麗に保つようにしましょうね。

d84740fe17a00f5e31e6f42349fbcf06_s

 

先日、交通事故に遭ったネコちゃんが運び込まれた時のはなしです。

 

来院時、目立った外傷はありませんでしたが、既に相当なショック状態にあり、

検査を進めると、腸骨骨折、仙腸関節の脱臼、恥骨骨折など

主に、骨盤に重度のダメージがあることが判明。

無題

レントゲン画像の一部。
骨盤骨折のため身体がややローリングしている。

同時に、排尿障害等も認められたので、

骨盤腔内の臓器自体にも相当なダメージがあるようでした。

 

すぐに治療を開始し、

その間、ご家族はネコちゃんの名前を呼び続けていらっしゃいました。

すると、ネコちゃんもその呼びかけに全力で応えるように、

か細い声でしたが鳴いたり、首を動かしていました。

 

しかし、治療の甲斐なく、ご家族全員に見守られる中、

安心した表情でこのネコちゃんは17年の生涯に幕を閉じました。

 

すると、ネコちゃんに寄り添っていた小さなお子さん2人は、

愛猫との突然の別れに声を上げて泣き出してしまいました。

交通事故というショッキングな原因だったので、

そのお子さん達に残った心の傷は

深いものになってしまったかもしれません。

 

小動物の臨床獣医師は、こういった別れに直面する機会が多い仕事です。

でも、それをただの仕事と思うことは決してありません。

 

「ペット」がいて、「ご家族」がいて、「獣医師」がいる。

必ずあいだには「ご家族」がいるのです。

だからこそ、最愛のペットを失ったご家族の

心のケアが大切になるのだと思います。

そのペットとの思い出が、楽しいものになるか、悲しいものになるかは、

獣医師のかける言葉ひとつで変わってしまうかしれないのです。

 

今回の出来事は、私にとって、

大切なことを再認識させてくださる出来事でした。