最近の症例をすごく簡単にご紹介いたします。
CASE1.
猫免疫不全ウイルス感染症(FIV) 別名:猫エイズ
猫、6才、去勢♂、屋外飼育。
口や歯が痛そう、歯石を取って欲しいとのことで来院。
以前に、FIV/FeLVの簡易スナップ検査にてFIV陽性を確認済み。
(FIVワクチン接種歴は無し)
スナップFIV/FeLVコンボ
迅速に検査結果が表示されるので大変便利!
(画像元→日本全薬工業株式会社)
口内炎、歯肉炎、歯石の付着があり、
今後、痛みによる食欲低下等が十分予測されたので
歯石除去および患歯の抜歯・処置も行わせていただきました。
状態が酷い場合は、全顎抜歯という方法もありますが、
今回のケースでは年齢が若く(できるだけ歯を温存する方向)、
更に、患部が比較的限局していたので
部分的に処置・治療をすることになりました。
この飯田・下伊那地域では、
外に散歩に出かけるネコちゃんが多くいるように感じます。
その中で、FIV陽性のネコとのケンカで
咬まれたりするとその唾液や血液によりFIVに感染しますが、
その多くは、はじめの内は健康そうにみえます。(←要注意)
その後、免疫力の低下に伴い口内炎や鼻炎や胃腸炎などが現れ、
症状が酷いと最終的には死に至ります。
また、
特別な治療法がないので、一度感染すると、
発症を遅らせるための管理や、症状に合った対症療法が基本となります。
多頭飼いのネコちゃん・外が好きなネコちゃん
外で生まれたネコちゃん・ケンカしてきたネコちゃん
もちろん室内飼育のネコちゃんも
早期にFIV/FeLV検査を行うことをオススメします 🙂