こんにちは。
以前、当ブログにて腎臓の病気について触れました。
今回は、その腎臓のすぐ近くに存在する副腎という器官の記事です。
そのなかでも特にワンちゃんに多い傾向のある
副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)についての簡単なお話をします。
あまり聞き慣れない病気かもしれませんが、
ペットを飼っているのであれば知っておいて損はありませんよ! 🙂
早速ですが、まず、副腎は主にホルモンの分泌に関与しています。
「ホルモン」
と聞くとなんか生体に重要そうなイメージが湧きませんか??💡 😉
決して、お肉の種類のことではないですよ!Σ(゚Д゚)
今回は、この「ホルモン」の話ではありません(*_*;
焼き肉の匂いに誘われて当ブログをご覧になった方、申し訳ありません。(笑)
身体の様々な働きにとって重要な生体内ホルモンは
とても繊細なバランスをとっているのですが、そのバランスが崩れ、
コルチゾールというホルモンが過剰に分泌されることでおこるのが
副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)なのです💡
では、どんな症状が病気のサインかというと、
①元気消失 ②脱毛(対称性) ③呼吸促拍 ④腹部膨満
⑤多飲多尿 ⑥多食 ⑦皮膚石灰沈着 ⑧表皮萎縮 ⑨筋委縮などなど。
脳の中の「下垂体」というホルモン放出を司る中枢が病気の原因の場合、
⑩神経症状などが認められることもあります。
徐々に病気が進行していくので飼い主様が症状に気が付きにくい場合も(^-^;
検査方法・診断方法としては、身体検査をはじめ、血液検査、腹部エコー検査、
X線検査、尿検査、内分泌検査などがありますし、
クッシングかなーと検査していくと、
やっぱり!と判明することも多いです。 (あくまで個人的な感想ですが)
ただ、クッシング症候群だと判明しても、糖尿病や高血圧症などの
合併症があるケースもあるので注意が必要です。
治療方法は、薬物療法、放射線療法、外科的に摘出するなどありますが、
その子に最も適した治療法を検討していくのが基本になります。
今回は副腎、そして副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)の
ご紹介でした。
機能亢進症があれば機能低下症もあるの!?? 😯 😯 😯
答えはまた今度、機会があったらお話します。(・∀・)✨
うちの子、もしかしたら副腎の病気かも!?と気になった方は、
当院までご相談下さいませ。