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こんにちは。市田駅前どうぶつ病院です。(^^)

 

今回は、最近の症例をすごく簡単にご紹介します💡

 


 

CASE. 1 

  猫の肝リピドーシス

 

 

もともと体重が10kgもあり(理想体重は4~5kg程)、

昔からストレスには弱い去勢♂の4才の猫ちゃん。

食欲廃絶、元気消失、および嘔吐を主訴に来院しました。

 

で、来院時の体重はというと、

なんと8kgになっているではありませんか!!⚠

(それでも肥満体型であることには変わりませんが。)

 

お尻や後ろ足は真っ黄色のおしっこで汚れ、

可視粘膜には黄疸も認められました。

 

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本来、無色透明な血漿も、真っ黄色💦
加えて、血液凝固不全もありました

う~ん。・・・状態はかなり悪い。

 

さらに検査を進めると、

原発性の肝リピドーシスであることが強く疑われたため

早急に入院治療を開始。しかし病態はかなり進行していました。

 

この病気は著しく肥満の猫ちゃんが、ストレスを受けたり、

食欲不振になると起こりやすい肝臓の病気です。(脂肪肝ってやつです。)

 

実際に、このネコちゃんは唐揚げなんかも与えられていたようで、

普段からネコちゃんの食生活に気を付けてあげれば、

今回の病気になる危険因子を減らせたのではないかと思うと、

少しやるせない気持ちになります。(~_~;)

 

今回、飼い主様には少し強めに言ってしまいましたが、

それは、「肥満にさせてしまった」ということに

真剣に向き合って頂きたかったからです。

 

肥満は万病のもと」です。

自分も気をつけなきゃ(^^)💦

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こんにちは。市田駅前どうぶつ病院です。( ^ω^ )

 

最近、また一段と暑くなり、

寝苦しい夜が続いているのではないでしょうか??💦🌃

 

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今年の7月7日の冨士山稲荷例大祭
私にとって、今シーズンの初花火でした。
この時は涼しかったなぁ~ 🙂 

 

昨日は、冷房の効いた部屋にずーっといたせいで身体が冷えすぎたので、

日中に自宅の草むしりをやっていましたが、

今度は身体が急に熱くなりすぎたせいか、

タラーーッと鼻血が出ました・・・(*_*)💦

 

 

さて、前置きはこの辺にして

最近の当院の症例をすごく簡単にご紹介いたします。


 

CASE.1

免疫介在性溶血性貧血(IMHA)

免疫介在性血小板減少症(IMTP)

 

これらの病気を併発すると「エバンス症候群」なんていわれます。

 

簡単に言えば、身体の中の免疫系の誤作動により

「自分」が「自分」を攻撃することで、

最悪の場合は死に至るような病気です。

 

 

トイプードル、8歳3ヶ月齢、未避妊♀。

飼い主様がこのワンちゃんをトリミングサロンさんに連れて行った際、

お腹の紫斑(皮下出血)を指摘され、当院を受診されました。

 

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診察台の上で「バンザイ」させたところを撮影。
写真のピントが少しズレていますが、

下腹部から鼠経部にかけて紫斑が認められます。

 

このワンちゃんは、当院で実施された今春の健康診断を受診されており、

その際は、血液検査等で膵酵素(LIP)の上昇以外は

おおきな異常は認められませんでした。

 

しかし、今回、来院された際の血液検査では、

著しい溶血性貧血(再生性)著しい血小板減少が認められ、

その血液を顕微鏡で覗いてみると、「球状赤血球」を多数確認。

 

今の段階で考えられる病名やその予後について

飼い主様に十分にご説明し、このワンちゃんには入院してもらい

いくつかの追加検査を進めていきます。

 

そして、

免疫抑制剤、ステロイド剤、

ガンマガード、輸血等しながら入院・治療をした結果…

 

紫斑も消えて、

血液検査や血液塗抹検査などで改善が認められ、

なにより食欲も戻ってきたため、

元気に退院の日を迎えることが出来ました!✨★(*^-^*)

 

退院してからも今のところは経過良好ですが、

また再発することだってありますし、

暫くの間は定期的に受診して頂き、

更には薬を何種類も服用してもらわないといけません。⚠

 

今回のように、どんなに気を付けて生活していても、

何の前ぶれもなく急に発症することだってある恐ろしい病気です。

それでも、「早期発見」することはとても重要ですので、

毎日よく観察してあげることが重要ですよ 🙂 💡

 

今日は、そんな自己免疫性疾患のご紹介でした。

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こんにちは。市田駅前どうぶつ病院です(^^)

 

今日は出勤早々にギックリ腰になってしまい、

なんとか動けるようになるまで1時間くらいかかってしまいました 😐

 

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午前中の診療はしんどかったな~(+_+)💦

大型犬を診察台の上に乗せるのが一番ヒヤヒヤしました💦

 

さて今日は最近の症例を簡単にご紹介いたします。

 


 

CASE.1

シスチン尿症

 

ウィペット。1歳9ヶ月。未去勢♂。

血尿および排尿困難を主訴に来院されました。

 

検査を進めると

 

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こんな六角形をした結晶構造を発見!!

 

シスチン結晶です。

 

確認のためレントゲン写真も撮影しましたが、このシスチンは、

レントゲンには写らない性質をもっていることがほとんど。

なのでエコー検査や尿道カテーテルを通して診断・治療していきました。

 

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大・中・小と様々な大きさの「石」が尿中から出てきました。

 

陰茎部の尿道や、前立腺部の尿道に詰まった結石をカテーテルにて

一時的に解除しましたが、またすぐに詰まってしまったので

外科的に膀胱切開をすることに。

 

そして採取した結石はすぐさま外部の検査機関に送り、鑑別したところ、

読み通り、「シスチン」のみが検出されたとのことでした。

 

この「シスチン」は尿細管が障害が持続することで起こる遺伝性疾患で、

「尿石症」のなかでは比較的珍しいタイプの尿石です。

 

治療は、フードを蛋白制限食に切り替えてもらい、

水分摂取量を増やしつつ、シスチン結石を溶かす薬を服用してもらいます

 

いま現在は、排尿の調子もよく、

尿検査でもシスチン結晶が尿中に認められなくなったので、

お薬は休薬してもらっていますが、今後は要経過観察ですね。

 

お家のペットの排尿姿勢や排尿頻度などに問題はありませんか??

気になった方は当院までご相談下さいませ。(*^_^*)

 

今日は、「シスチン尿症」のお話でした。

はやくギックリ腰が治らないかな~(;^ω^)