7171867273b37059d53dcf35f08b6a8d_s

<症例>自己免疫性疾患

 

こんにちは。市田駅前どうぶつ病院です。( ^ω^ )

 

最近、また一段と暑くなり、

寝苦しい夜が続いているのではないでしょうか??💦🌃

 

IMG_3821

今年の7月7日の冨士山稲荷例大祭
私にとって、今シーズンの初花火でした。
この時は涼しかったなぁ~ 🙂 

 

昨日は、冷房の効いた部屋にずーっといたせいで身体が冷えすぎたので、

日中に自宅の草むしりをやっていましたが、

今度は身体が急に熱くなりすぎたせいか、

タラーーッと鼻血が出ました・・・(*_*)💦

 

 

さて、前置きはこの辺にして

最近の当院の症例をすごく簡単にご紹介いたします。


 

CASE.1

免疫介在性溶血性貧血(IMHA)

免疫介在性血小板減少症(IMTP)

 

これらの病気を併発すると「エバンス症候群」なんていわれます。

 

簡単に言えば、身体の中の免疫系の誤作動により

「自分」が「自分」を攻撃することで、

最悪の場合は死に至るような病気です。

 

 

トイプードル、8歳3ヶ月齢、未避妊♀。

飼い主様がこのワンちゃんをトリミングサロンさんに連れて行った際、

お腹の紫斑(皮下出血)を指摘され、当院を受診されました。

 

45_984_20170621150654.0

診察台の上で「バンザイ」させたところを撮影。
写真のピントが少しズレていますが、

下腹部から鼠経部にかけて紫斑が認められます。

 

このワンちゃんは、当院で実施された今春の健康診断を受診されており、

その際は、血液検査等で膵酵素(LIP)の上昇以外は

おおきな異常は認められませんでした。

 

しかし、今回、来院された際の血液検査では、

著しい溶血性貧血(再生性)著しい血小板減少が認められ、

その血液を顕微鏡で覗いてみると、「球状赤血球」を多数確認。

 

今の段階で考えられる病名やその予後について

飼い主様に十分にご説明し、このワンちゃんには入院してもらい

いくつかの追加検査を進めていきます。

 

そして、

免疫抑制剤、ステロイド剤、

ガンマガード、輸血等しながら入院・治療をした結果…

 

紫斑も消えて、

血液検査や血液塗抹検査などで改善が認められ、

なにより食欲も戻ってきたため、

元気に退院の日を迎えることが出来ました!✨★(*^-^*)

 

退院してからも今のところは経過良好ですが、

また再発することだってありますし、

暫くの間は定期的に受診して頂き、

更には薬を何種類も服用してもらわないといけません。⚠

 

今回のように、どんなに気を付けて生活していても、

何の前ぶれもなく急に発症することだってある恐ろしい病気です。

それでも、「早期発見」することはとても重要ですので、

毎日よく観察してあげることが重要ですよ 🙂 💡

 

今日は、そんな自己免疫性疾患のご紹介でした。