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症例「シスチン尿症」

 

こんにちは。市田駅前どうぶつ病院です(^^)

 

今日は出勤早々にギックリ腰になってしまい、

なんとか動けるようになるまで1時間くらいかかってしまいました 😐

 

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午前中の診療はしんどかったな~(+_+)💦

大型犬を診察台の上に乗せるのが一番ヒヤヒヤしました💦

 

さて今日は最近の症例を簡単にご紹介いたします。

 


 

CASE.1

シスチン尿症

 

ウィペット。1歳9ヶ月。未去勢♂。

血尿および排尿困難を主訴に来院されました。

 

検査を進めると

 

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こんな六角形をした結晶構造を発見!!

 

シスチン結晶です。

 

確認のためレントゲン写真も撮影しましたが、このシスチンは、

レントゲンには写らない性質をもっていることがほとんど。

なのでエコー検査や尿道カテーテルを通して診断・治療していきました。

 

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大・中・小と様々な大きさの「石」が尿中から出てきました。

 

陰茎部の尿道や、前立腺部の尿道に詰まった結石をカテーテルにて

一時的に解除しましたが、またすぐに詰まってしまったので

外科的に膀胱切開をすることに。

 

そして採取した結石はすぐさま外部の検査機関に送り、鑑別したところ、

読み通り、「シスチン」のみが検出されたとのことでした。

 

この「シスチン」は尿細管が障害が持続することで起こる遺伝性疾患で、

「尿石症」のなかでは比較的珍しいタイプの尿石です。

 

治療は、フードを蛋白制限食に切り替えてもらい、

水分摂取量を増やしつつ、シスチン結石を溶かす薬を服用してもらいます

 

いま現在は、排尿の調子もよく、

尿検査でもシスチン結晶が尿中に認められなくなったので、

お薬は休薬してもらっていますが、今後は要経過観察ですね。

 

お家のペットの排尿姿勢や排尿頻度などに問題はありませんか??

気になった方は当院までご相談下さいませ。(*^_^*)

 

今日は、「シスチン尿症」のお話でした。

はやくギックリ腰が治らないかな~(;^ω^)