いきなりですが、まず耳の構造はこんな感じ。
耳の通り道(耳道)がL字に大きく曲がりその先に鼓膜がある点は、
人間とはかなり異なりますよね! 😯
この耳道の構造の違いや、あるいは、
耳の中まで毛がビッシリ生えていたり、垂れ耳といった
それぞれの種や個体別の特徴があるため、
動物の耳掃除は、お家ではなかなか出来ないのではないでしょうか。
仮に、市販のヒト用の綿棒を使って掃除すると、こんな感じになります。
綿棒が耳道の奥まで入りません。
・・・あれ??(゚Д゚;)
耳道のL字の構造のせいで、奥の方まで綿棒が全く届きません!💦
これでは耳の中がキレイになったとは言えません。
更に、綿棒は意外と硬く作られており、耳の中に炎症があったりすると、
余計に耳の中を引っ搔いてしまうことになるため、
粘膜を更に傷つけて出血したりするかも知れません。
痛み・痒み等が原因で耳を触られたくない動物もいるでしょうし、
そんな動物たちに対して、家で無理に耳掃除をしようとすると、
暴れてしまってお互いにケガをすることにもなりかねません。
う~ん。
やはり、お家での耳掃除には限界があると思います💦
そこで、
当院での耳掃除は、こんな簡単な器具を使います。
綿花をとても優しく巻いてあるので、
先端部はとても柔らかでよく曲がります。
これは一見、ハサミに見えますが、そうではなく、
物を掴む働きをもつ手術用の器具(鉗子)の先に綿花を巻いたものです。
これなら、
今回はわかり易いように太くしてあります。
実際にはこれよりも綿花を細く巻いて使用。
こんな感じに鼓膜の手前までしっかりと掃除できますし、
とても柔らかいので、動物に対して負担が少ないですね(*^。^*)
更に、耳鏡でしっかりと観察しながら処置を行いますし、
耳用の洗浄液と組み合わせることで更に効率がアップします🎵
ペットの耳の匂いや汚れや痒みが気になった方は、
是非、当院までご相談くださいませ。